連絡会議からのお知らせ
国立大学アドミッションセンター連絡会議第20回総会のお知らせ
2022.04.12
日時:2022(令和4)年5月18日(水)
公開シンポジウム 13:00~17:00
総会 17:30~18:00
場所:東北大学百周年記念会館・川内萩ホール
参加形態:来場参加またはオンライン参加
(ただし、新型コロナウイルス感染症の蔓延状況によっては、開催形態がオンラインのみとなる可能性があります。その場合は改めてお知らせいたします。)
参加申込はこちらから
公開シンポジウム概要:
高大接続改革の方針転換とコロナ禍で揺れた令和3年度入試が終わり,1年あまりが経過した。高校では息つく間もなく,令和4年度から平成30年告示の新しい学習指導要領の下での学びが始まろうとしている。大学入試も指導要領の改訂に応じた変更が行われる。新学習指導要領対応の入試は令和7 年度入試が最初だが,各大学では検討が始まっている。大学は「2年前予告」の基準を目安に新しい入試制度を準備している。高校から見るとそれでは遅すぎるが,大学が改革のための情報を集めるには時間を要するのも事実だ。
大学入学者選抜制度が変わるたびに高校も大学も対応に苦慮してきた。時には,相手側の無理解や無策に憤ることもあっただろうが,高大連携の旗印の下,多かれ少なかれ「対話」が重ねられてきた。全てに納得がいくかどうかはともかく,以前よりは互いの状況への理解が深化しつつあるのではないだろうか。
今回のフォーラムは,その「対話」を教育行政と大学入試の現場で行おうという試みである。現場感覚では意義が見出せなかったり,実現不可能と思われるような教育政策が実施されることがある。それは行政が現場の実情を理解していないことが原因なのか,それとも現場が政策の意図をつかみ損ねているのか。
基調講演者の浅田和伸氏は文部科学省のキャリア官僚から品川区の公立中学校長に転身した経歴を持つ。そのときの姿勢,経験,考え方は「教育は現場が命だ」という校長当時の日誌を集めた書籍にまとめられて公刊されている。文部科学省に戻った後,大臣官房審議官を経て大学入試の現場も経験した。高大接続改革で揺れる時期に,独立行政法人大学入試センター理事という現場の立場から,国語・数学の記述式問題の導入や英語民間試験の利用の実現という難題に正面から立ち向かった。行政と現場の双方を熟知している。出身地は香川県の離島であり,地方の状況や厳しさも痛いほど経験してきた人物である。もう1人の基調講演者東北大学教授の倉元直樹氏とは大学の同期の関係にある。互いに忖度なしの深い「対話」を期待したい。
高校現場からの話題提供者には地方の高校の第一線で走り続ける行動派の延沢恵理子氏,高校現場と教育行政を知り尽くす宮本久也氏に登壇をお願いした。4本の講演を題材として,高校および大学の先生方,関係する方々の多くの参加と忌憚なき活発な議論を期待している。
なお,本企画は国立大学アドミッションセンター連絡会議との共催である。